みずみずしく、なめらかでハリのある肌―
それが年齢を重ねるにつれて、キメが粗くなり、ハリが失われ、シワやたるみが現れるようになります。
このような肌の老化現象はどうして起こるのでしょう?
私たちの皮膚は、表皮・真皮・皮下組織から構成されています。
真皮には「コラーゲン」や「エラスチン」という線維があり、これらの線維が肌のしなやかさ、潤い、そして弾力の維持に大切な働きをしています。
ところが、加齢によって皮膚の代謝が低下すると、コラーゲンやエラスチンの量が減ってきます。
また、加齢・紫外線・ストレスが原因で生じる「活性酸素」によって、コラーゲンやエラスチンはさらにダメージを受けて衰えてしまいます。
そこに一定方向の負荷がかかってできる深い溝が「シワ」。
そして、同時に顔の筋力も衰えて肌を支えきれなくなり、重力に負けて垂れ下った状態が「たるみ」です。
つまり“皮膚の代謝を上げて、活性酸素を消去”すれば、コラーゲンやエラスチンが守られ、肌の老化を防ぐことができます。
そして、その2つの作用を併せ持っているのが「ビタミンC」です。
ビタミンCは、私たちが摂取したアミノ酸、グルコース、脂肪酸などの栄養を細胞の中にすみやかに取り込んで、代謝を盛んにします。
また、トラブルメーカーの活性酸素を次々に消去するパワーを持っています。
さらにビタミンCは“コラーゲンなど重要なたんぱく質の合成を促進”しますので、スプリング(ばね)が強化されたベッドのように肌の弾力が高まり、重力に負けない引き締まった小顔になるのです。
ビタミンAとビタミンCの相乗効果で、強力にアンチエイジング!
ビタミンAとは「レチノール」のこと。
ビタミンCと同様に、皮膚の代謝を盛んにして、コラーゲンの合成を促進しながら、同時にそれらの分解を抑制します。
ビタミンAとビタミンCを一緒に肌に塗ることで、肌の若さを保つ効果がさらにアップ。
また、ビタミンAには、角質層が厚くなり、毛穴をふさぐのを抑えて皮脂の排出をスムーズにする働きがあり、ニキビの改善にも役立ちます。
シワ・たるみにはビタミンB1もおススメ
ビタミンB1は、脂質や脂肪酸を、細胞が必要とするエネルギーに変える、すなわち代謝するときに必要な栄養素です。
ビタミンB1が肌細胞のエネルギー産生を活性化すれば、肌細胞の分裂がスムーズになります。シワやたるみなどのエイジングサインは、紫外線ダメージや乾燥、血行不良などによって肌細胞の活力が衰えることで進行します。
ですからビタミンB1を補うことは、エイジングケアのサポートになるのです。