「ビタミンC化粧品を朝につけるのは良くない」「ビタミンCを朝摂取すると日焼けをしやすくなる」って聞いたことありませんか?
本当にビタミンCを朝に摂ってはいけないのでしょうか?
『ビタミンC化粧品を朝につけるのは良くない』というのは間違い!
実際に紫外線の吸収率を高めてしまうのは「ソラレン」という成分です。
「ソラレン」は、紫外線に反応して肌に炎症を引き起こす性質(=光毒性)を持っています。
紫外線にあたることで日焼けやシミ・そばかすなど様々な皮膚トラブルを引き起こしやすくなるといわれています。
ビタミンCとソラレンは全く別の成分です。
ビタミンCを朝食でたっぷり摂っても日焼けしやすくなることはありません。
もちろん、朝にビタミンC誘導体が配合されている化粧品を使用しても問題ありません。
むしろ、紫外線による酸化ストレスから肌を守ってくれるので、積極的に摂取することをおすすめします!
<日焼け・シミ発生のメカニズム>
紫外線を多く浴びると、肌内部では活性酸素が大量に生じます。
生じた活性酸素によってメラニン産生が促進されます。
したがって、紫外線にあたっても、活性酸素の大量発生を抑えることができれば
メラニン産生を抑えられ、結果的に日焼けしにくく、シミの発生も予防できます。
そして、活性酸素の大量発生を抑えるためには、
肌内部を抗酸化力の高いビタミンCでひたひたにしておくことが有効的です。
①外出前にビタミンCをしっかりと補給!
紫外線にあたる前に、ビタミンCを多く含む食事やサプリメントの服用を心がけましょう。
②ビタミンC誘導体配合の化粧品を使おう!
ビタミンCの効果を最大限に引き出し、美肌を目指すなら、内側からのビタミンCケアにプラスして、スキンケアでもビタミンCケアを心がけましょう!
内側からも外側からもビタミンCケアを心がけ、
シミのない美しい肌を手に入れましょう!
【取材協力】青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士 亀山孝一郎
1980年北里大学医学部卒業。
その後、北里大学皮膚科に入局。1986年1月~1989年5月まで、世界最高峰の研究機関である米国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)にて、メラニンの生成について最新研究に没頭。1999年に、ニキビは感染症であるというそれまでの常識を覆す。“ニキビは感染症ではない、皮脂の過剰分泌を背景とした活性酸素病であり、アクネ菌はその悪化因子である”という趣旨の論文を発表。同年、医療法人社団星美会 青山ヒフ科クリニックを開業。また、ビタミンCの誘導体が天然型の何倍も肌に吸収されることを、世界ではじめて証明した。いまでこそニキビにビタミンCが効くことはあたりまえになったが、“ビタミンCのニキビに対する効果”という論文は当時驚きを持って迎えられた。
2020年5月発売「毛穴道」(講談社)を監修。