潤いに満ちて、みずみずしくしなやかな肌は、理想的な水分量を保っています。この水分の保持に大切な役割を果たしているのが角質層の「バリア機能」。
皮膚の表皮の一番上にある角質層には、角質細胞間脂質や天然保湿因子(NMF/尿素やアミノ酸など)が存在していて、肌の表面から水分が蒸発しすぎないようにコントロールしているのです。
つまり、潤っている肌とはバリア機能がしっかりしている肌のこと。逆にバリア機能が弱まっていると肌は潤いを守り切れず、どんどん乾燥してしまいます。
角質細胞間脂質の主成分のひとつが「セラミド」です。そして、そのセラミドの合成に欠かせないのがビタミンC。
“細胞のすみずみに栄養素を取り込む”作用を持つビタミンCがあって、はじめてセラミドが作られるのです。
これまでの乾燥対策は、足りない水分を補って、その上から油分を含む保湿剤でフタをし、水分の蒸発を防ぐのが主流。また、足りないセラミドを補うというスキンケアもありました。
これに対して、ビタミンCの保湿作用は、“自前のセラミドを強化する”こと。バリア機能を強力にバックアップするため、肌は乾燥知らずになります。
また、ビタミンCは表皮角化細胞にも栄養をスムーズに補給します。
その結果、表皮角化細胞の増殖と分化が理想的に行われるようになり、肌はよりみずみずしくなります。
マグネシウムも肌のバリア機能をバックアップする
マグネシウムは細胞のエネルギー生成に欠かせないミネラル。マグネシウムを補給すると代謝が活発になり、角質層が整って肌のバリア機能が高まります。
ドクターケイはマグネシウムのこの保湿作用に注目しています。ちなみにマグネシウムは精神的なストレスで失われやすく、ストレス肌はマグネシウム不足の傾向があります。