毛穴には皮脂腺がついています。皮脂腺と毛穴は、水道の蛇口とホースのような関係。
皮脂は皮脂腺という蛇口で作られ、毛穴というホースを通って皮膚の表面に分泌されます。水道の蛇口に柔らかいホースをつないだ状態を想像してください。水を少ししか出さなければホースは膨らみませんが、水を大量に出すとホースの内圧が上がって膨らんできます。
つまり、皮脂の分泌が増加した状態が長く続くと、毛穴の直径が拡大してしまいます。これがニキビや脂漏性皮膚炎で毛穴が開いた状態です。
ホースの先を指でつまんで排出しにくくする―適切な洗顔や過度のメイクで皮脂の出口をふさぐ―ことで、この傾向はさらに強まります。
毛穴が開く原因はそれだけではありません。加齢によってハリや弾力が低下すると、毛穴の周囲の皮膚がたるみ、出口が漏斗状態に凹んで毛穴が開いてしまいます。
また、毛穴の出口が厚みを増して、毛穴が目立つこともあります。
皮脂の過剰分泌で開いた毛穴を閉じるには、皮脂の分泌を抑えて、皮脂の排出をスムーズにすることが重要です。
高濃度のビタミンCを大量に塗布すると、皮脂分泌はみるみる低下します。そして、皮脂分泌が正常になれば、膨らんで開いた毛穴は徐々に小さくなっていくのです。ビタミンCには、ニキビの原因=活性酸素を消去する作用もあります。
そして、皮脂の排出をスムーズにするビタミンAやカンゾウフラボノイドP-Uを併用することで、毛穴の開きはますます改善されていきます。
また、たるみによって開いた毛穴に効くのは、ビタミンCのコラーゲン合成促進作用。肌の弾力が回復してキメが整い、毛穴が目立ちにくくなります。
ビタミンEが毛穴の縮小をサポートする
ビタミンEも皮脂の分泌を抑える働きがあります。また、ビタミンCとの共同作業(相互還元)で抗酸化作用をさらに高めますので、毛穴の縮小化がより進みます。