肌を守りながら透明美肌を目指すべく、
青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎先生に、紫外線に関するあれこれを伺いました!
紫外線を浴びると、皮膚は活性酸素を大量に発生します。
メラニンは紫外線を吸収して老化や発がんの原因になる活性酸素の産生を抑制する効果があります。
そのため、メラニンは紫外線を浴びて増加した活性酸素を消去しようと、どんどん増加するのです。
紫外線を浴びて増えた活性酸素は、シミを増やすだけでなく、皮脂を過剰に分泌させたり、コラーゲンやエラスチンにダメージを与え、シワやたるみの原因にもなります。
A.マスクをしていても、家の中でも必須です!
マスクをしていても、紫外線は通します。
コロナ禍で在宅勤務、家からでないなんてこともあると思いますが、家の中でもカーテンを通して、壁に反射して紫外線は肌に影響を与えますので、マスクをしていても、外に出なくても、紫外線対策は必須です。
さらに、肌の保護のためにも、肌にやさしく、保湿力が高く、美白やシワ改善などの機能が高いものを選ぶと良いでしょう。
A.厚生労働省が『メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ』効能があると認めた成分のこと
代表的なものには、ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、アルブチン、トラネキサム酸などがあります。
美白成分の主な働きは、
の3つがありますが、ビタミンCは3つすべてに効果を発揮します。
ビタミンCは、その他にも活性酸素を消去し、皮脂分泌抑制、抗酸化作用、コラーゲン生成促進など、さまざまな予防効果を持ったオールマイティな成分です。
A.毎日継続して紫外線対策、食事とスキンケアでビタミン摂取を!
まず一番大切なことは、毎日継続して紫外線対策をすることです。
そして、食事からビタミンを摂取することもとても重要です。
ただ、食事から摂取したビタミンは、生命維持に必要な臓器で使われてしまい、なかなか皮膚にまで行き届きません。ビタミンのサプリメントやビタミン配合のスキンケアなども併用し、ケアを続けましょう。
【取材協力】青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士 亀山孝一郎
1980年北里大学医学部卒業。
その後、北里大学皮膚科に入局。1986年1月~1989年5月まで、世界最高峰の研究機関である米国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)にて、メラニンの生成について最新研究に没頭。1999年に、ニキビは感染症であるというそれまでの常識を覆す。“ニキビは感染症ではない、皮脂の過剰分泌を背景とした活性酸素病であり、アクネ菌はその悪化因子である”という趣旨の論文を発表。同年、医療法人社団星美会 青山ヒフ科クリニックを開業。また、ビタミンCの誘導体が天然型の何倍も肌に吸収されることを、世界ではじめて証明した。いまでこそニキビにビタミンCが効くことはあたりまえになったが、“ビタミンCのニキビに対する効果”という論文は当時驚きを持って迎えられた。
2020年5月発売「毛穴道」(講談社)を監修。