ビタミンの力で、肌と心をポジティブに

レチノールとナイアシンアミドの相乗効果

今、注目を集める美容成分「レチノール」。
実は、レチノールと一緒に使用すると、相乗効果を示す成分があるって知っていましたか?

そもそもレチノールとは?

「レチノール」には様々な効果が期待できますが、
最も特徴的なのは肌のターンオーバーを促す効果です。

年齢を重ねるほど、ターンオーバーの周期が遅くなってしまうのですが、
ターンオーバーの周期を正常に戻すと、角質細胞が生まれるときにヒアルロン酸などを生成します。さらに、表皮の厚みも厚くなって水分量もアップし、ハリのあるお肌になります。

また、ターンオーバーが正常になることで、メラニンの排出も促進するので、シミやくすみでお悩みの方にも「レチノール」はおすすめの成分です。

また勘違いしやすいのですが、「レチノール」と言われているものは、ビタミンAやビタミンA誘導体の総称を指しています。「レチノール」と一口に言ってもいくつか種類があり、その種類によって効果や刺激が異なります。

刺激が少なく効果が穏やかで、よく“守りのレチノール”と言われる「パルミチン酸レチノール」は、レチノールの誘導体です。

 

レチノールは肌にどのように作用する?

 

レチノールは皮膚の中では、91%がパルミチン酸レチノールで存在します。パルミチン酸レチノールは、レチノールの中でも安定性が高く刺激性の少ない成分です。

 

パルミチン酸レチノールが、肌の中で使用されるときに、下記の図のように、レチノールに変換後、レチナールを経てレチノイン酸になります。

この図だけを見ると、「レチノイン酸をそのまま肌に塗布すればいいのでは?」と思われがちです。
しかし、そのままレチノイン酸を肌に塗布すると、刺激が強く、赤みや皮むけを引き起こすレチノイド反応(通称「A反応」)が出やすくなってしまいます。

よって、赤みや皮むけが気になる人や、肌が敏感な人がレチノール化粧品を選ぶ際には、皮膚への刺激が少なく、なおかつ皮膚の中にも多く存在しているパルミチン酸レチノールが配合されたものがオススメです。

 

ナイアシンアミドがあると、レチノールの変換に相乗効果を発揮!

レチノールからレチナール、レチナールからレチノイン酸への変換は、「レチノールデヒドロゲナーゼ」という脱水素酵素により行われます。

この脱水素酵素は、ナイアシンアミドがあることで、酵素としての作用をより活性化します。

 

そのため、
レチノールと一緒にナイアシンアミドが配合された化粧品ですと、レチノールの効果を効率よく発揮するのです。

肌へのメカニズムを知り、効率よく美肌を目指しましょう!