肌悩みで常に上位に上がる「毛穴悩み」。
ほほや鼻周りの毛穴の目立ちに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、多くの方が頭を悩ませている毛穴について、
毛穴が目立ってしまう原因とその対策について解説します!
誤解されがちですが、
毛穴が目立ってしまう=毛穴が多い
というわけではありません。
誰しもが持っている毛穴ですが、
目立ってしまう原因は、毛穴から分泌される皮脂にあります。
皮脂は、毛穴の奥にある皮脂腺から分泌され、乾燥から肌を守る役割があります。
毛穴を目立たせる原因として悪者扱いされやすい皮脂ですが、
実はあなたを守るために皮脂を出し、乾燥などから守ってくれているのです。
特に現代人は、仕事や人間関係などによる、様々なストレスを感じながら生活しています。
ストレスは皮膚の血流を悪化させ、その結果肌に栄養が行き届かなくなると、肌表面のバリア機能が低下し、その結果乾燥を招きます。
すると、毛穴は皮膚を守ろうとして皮脂を出します。
さらに、ストレス自体にも皮脂分泌を増加させる働きがあるので、皮脂分泌が増えれば、当然毛穴は拡大していきます。
さらに毛穴を開かせる原因は、ストレスだけではありません。
睡眠不足による体の負担、高脂質・高糖質な食事なども、皮脂腺に刺激を与えて皮脂分泌が過剰になる原因です。
つまり、毛穴は私たちの肌や体をストレスなどから守ろうと、必死に皮脂を出し頑張ってくれるのですが、その結果、毛穴が大きくなったり、詰まったりと肌トラブルの原因となってしまうのです。
まずはこの基本の部分を理解することが、毛穴ケアを行う上で何よりも大切です。
毛穴タイプは大きく分けて3タイプ。
3タイプが混在していることもあります。
画像提供:青山ヒフ科クリニック
①詰まり毛穴タイプ
Tゾーンに多く、毛穴の出口に栓ができたような状態。
この栓は「角栓」と呼ばれ、皮脂と汚れなどが混ざって固まったもの。角栓は空気にさらされて酸化すると、硬くなって黒ずんでいきます。こうなると洗顔だけでは取れにくく徐々に大きくなって毛穴を押し広げますので、毛穴は開いてしまう原因になります。
②すり鉢毛穴タイプ
毛穴の出口が本来の毛穴より大きくなり、すり鉢状に凹んだ状態。
肌は、①の詰まり毛穴の状態から、詰まりを溶かすために分解酵素を出し、角栓や皮脂を分解しますが、その際にできる刺激物質が毛穴の出口を攻撃して炎症を起こします。これにより出口部分の皮膚がダメージを受けて削られ、「すり鉢」のようにぽっかり開いたように見えます。
③たるみ毛穴タイプ
肌のハリ低下により、毛穴が楕円にのび、さらに毛穴同士が繋がって見える状態。
すり鉢毛穴と見分けが難しいこともありますが、目尻の皮膚を斜め上に軽く引っ張って、毛穴が目立たなくなるようならたるみ毛穴と言えるでしょう。
皮脂分泌増加による炎症進行のほか、毛穴周りを支えていたコラーゲンやエラスチンなどの低下、また紫外線による表皮や真皮のダメージなども、たるみ毛穴が進行する理由の1つです。
このように、多くの方を悩ませる毛穴悩みの原因は、
元をたどると“皮脂”であることがお分かりいただけたかと思います。
逆に言えば、皮脂と上手に向き合うことで、肌トラブルを未然に防ぐことができる、
といえるのではないでしょうか?
過剰に分泌されてしまった皮脂は、古い角質が混ざり合うことで毛穴を詰まらせ、毛穴トラブルの原因となります。
皮脂のケアはもちろん、日々のクレンジングや洗顔で、
古い角質やメイク汚れを優しく洗い流し、肌の毛穴トラブルを未然に防ぎましょう!