エイジングケア成分として
今、最も注目を集めている「レチノール」。
そんな話題の美容成分「レチノール」に関するアンケート結果とともに、
青山ヒフ科クリニック院長で、ビタミンC研究の第一人者である亀山孝一郎先生の見解をご紹介します。
回答数=405名/ドクターケイ調べ
77%の方がすでにご存知という結果に!
多数の方がご存知で、話題の美容成分であることがアンケートにも表れた結果となりました。
53%の方が「使った経験がある」と回答!
約半数が「使用経験がある」という結果に。興味がある方も73名と、注目度が高い成分であることが分かります。
レチノールには、これらすべての効果があります!
様々な肌悩みの改善が期待でき、肌のターンオーバーを整え、コラーゲン生成、ヒアルロン酸合成を促進し肌老化を穏やかにします。
エイジングのお悩みに期待大!
シワ・たるみ、ハリ・ツヤなどエイジング寄りのお悩みに続き、毛穴やシミ・くすみなど、美肌へ導く効果への期待値が高い結果となりました。
「刺激が強そう」「皮むけやヒリつきがある」という回答が多くありました。
実際にも、
・効果がある分、刺激が強そう
・肌への刺激がありそうで不安
・敏感肌の為、刺激に反応しそうで怖い
・皮がむけたり赤くなったりひりひりしたりと刺激が強そうで、扱いが難しそう
・皮むけするなどの話を聞いていたので、使ってはみたいけれど不安
などの声が上がりました。
この刺激やヒリつきについて、亀山先生にお話をお伺いしました。
レチノールとはビタミンAの一種で、様々な種類があります。
レチノイド反応と呼ばれる、レチノールによる赤みや皮むけなどが心配な方はパルミチン酸レチノールが配合されたスキンケアを使用するのがオススメです。
パルミチン酸レチノールは、角質層に浸透したのち、酵素の作用でレチノール→レチナール→レチノイン酸と形を変え、効果を発揮します。
その際、ナイアシンアミド(ビタミンB3)があるとスムーズに変換を起こしますので、レチノールとナイアシンアミドが一緒に配合された化粧品がオススメです。
また、「紫外線の影響を受けやすい」「夜しか使えない」という回答も多く上がりました。
実際にも、
・夜のみ使う仕様が多く、日中の紫外線対策を強化しないといけないなど、取り扱いが面倒に感じてしまう
・紫外線の影響をうけやすいため、使用するのに躊躇している
・紫外線対策が分からないから
などの声が上がりました。
この紫外線の影響についても、亀山先生にお話をお伺いしました。
「知らない」と回答した方が多数!
レチノールには、効果が穏やかなものから強いものまで、同じ“レチノール”の中でも種類があります。
刺激にも違いがあるので、どの種類が配合されているかチェックして選ぶことが大切です。
パルミチン酸レチノールは、安定性が高く穏やかに肌に作用するため、まずはパルミチン酸レチノールから使用するのがオススメです。
【取材協力】青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士 亀山孝一郎
1980年北里大学医学部卒業。
その後、北里大学皮膚科に入局。1986年1月~1989年5月まで、世界最高峰の研究機関である米国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)にて、メラニンの生成について最新研究に没頭。1999年に、ニキビは感染症であるというそれまでの常識を覆す。“ニキビは感染症ではない、皮脂の過剰分泌を背景とした活性酸素病であり、アクネ菌はその悪化因子である”という趣旨の論文を発表。同年、医療法人社団星美会 青山ヒフ科クリニックを開業。また、ビタミンCの誘導体が天然型の何倍も肌に吸収されることを、世界ではじめて証明した。いまでこそニキビにビタミンCが効くことはあたりまえになったが、“ビタミンCのニキビに対する効果”という論文は当時驚きを持って迎えられた。
2020年5月発売「毛穴道」(講談社)を監修。