いよいよ夏本番。
これからの季節、海や野外フェスなどアウトドアでの活動が増える機会も多く、
「日焼けしてしまうのはしょうがない」とあきらめていませんか?
皮膚科専門医でビタミンC研究の第一人者である、
青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎先生に詳しく伺うと、
長時間紫外線にあたることが分かっているなら、
事前のケアで、日焼けは最小限に抑えられるとのこと。
「日焼けのメカニズムは、紫外線にあたることで
肌内部に生じた活性酸素によってメラニン産生が促進されることによって生じます。
したがって、紫外線にあたっても、活性酸素の大量発生を抑えることができれば
メラニン産生を抑えられ、結果的に日焼けしにくくなるというわけです。」
最も簡単な方法の一つは、
肌内部を、高酸化力の高い「ビタミンC」でひたひたにしておくことです。
海に行く予定や、1日中野外に行く予定があらかじめ決まっているのであれば
・事前にビタミンCをしっかりと内服
・スキンケアでもビタミンC配合の化粧品を使用
を徹底することが大切です。
また、スペシャルケアとして
美容クリニックでのビタミンCのイオン導入なども組み合わせれば、より効果が期待できるでしょう。
さらに毎朝の食事も重要です。
紫外線にあたる前に、ビタミンCを多く含む食事やサプリメントの服用を心がけ、
シミのない美しい肌を手に入れましょう。
【取材協力】青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士 亀山孝一郎
1980年北里大学医学部卒業。
その後、北里大学皮膚科に入局。1986年1月~1989年5月まで、世界最高峰の研究機関である米国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)にて、メラニンの生成について最新研究に没頭。1999年に、ニキビは感染症であるというそれまでの常識を覆す。“ニキビは感染症ではない、皮脂の過剰分泌を背景とした活性酸素病であり、アクネ菌はその悪化因子である”という趣旨の論文を発表。同年、医療法人社団星美会 青山ヒフ科クリニックを開業。また、ビタミンCの誘導体が天然型の何倍も肌に吸収されることを、世界ではじめて証明した。いまでこそニキビにビタミンCが効くことはあたりまえになったが、“ビタミンCのニキビに対する効果”という論文は当時驚きを持って迎えられた。
2020年5月発売「毛穴道」(講談社)を監修。