いよいよ春本番、外出の機会も増えてくるのでは?
この時忘れてはいけないのは紫外線対策です!
皮膚の奥まで届くUV-Aや
サンバーンを引き起こすUV-Bは、
活性酸素を通じて皮膚にダメージを与え、
シミやくすみ、シワ、たるみなどの肌老化を引き起こします。
特に4月以降に地表に降り注ぐ紫外線の量は、
真夏と比べても遜色のないレベルに達していますので、
十分に注意が必要です。
紫外線や大気汚染物質、花粉、PM2.5、黄砂など、
外部からの刺激が増加すると、肌内部では大量の活性酸素を生じます。
また活性酵素は、呼吸や代謝でも生じますので、
皮膚は生体で一番過酷な環境にあると言えるでしょう。
そして、過剰に存在する活性酸素は、
肌荒れやニキビ、毛穴の開きやシワなど、あらゆる肌トラブルの原因に!
更に、活性酸素は
メラニンを作り出す工場である「メラノサイト」に信号を送り、
メラニンを過剰に作り出す指令を出し、体(細胞)を守ろうと防御反応を示します。
これがシミとなる原因です!
活性酸素が大量に発生した体内では、
ビタミンCなどの還元物質を大量に必要としています。
よって、紫外線を多く浴びてしまった日は
ビタミンCの内服や、ビタミンC配合の化粧品で
お肌をいたわってあげることがとても大切なのです!
・春から紫外線対策を行うのがベスト!
・活性酸素の大量発生が、シミやくすみなどのあらゆる肌トラブルの原因に!
・活性酸素の消去作用のあるビタミンCを活用すべき!
・内服と化粧品の外用を並行して行うことが望ましいでしょう。
【取材協力】青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士 亀山孝一郎
1980年北里大学医学部卒業。
その後、北里大学皮膚科に入局。1986年1月~1989年5月まで、世界最高峰の研究機関である米国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)にて、メラニンの生成について最新研究に没頭。1999年に、ニキビは感染症であるというそれまでの常識を覆す。“ニキビは感染症ではない、皮脂の過剰分泌を背景とした活性酸素病であり、アクネ菌はその悪化因子である”という趣旨の論文を発表。同年、医療法人社団星美会 青山ヒフ科クリニックを開業。また、ビタミンCの誘導体が天然型の何倍も肌に吸収されることを、世界ではじめて証明した。いまでこそニキビにビタミンCが効くことはあたりまえになったが、“ビタミンCのニキビに対する効果”という論文は当時驚きを持って迎えられた。
2020年5月発売「毛穴道」(講談社)を監修。